【活動報告】平成28年 島根県技術士会 個人研究発表会
平成28年8月27日(土)、出雲市ビッグハート茶のスタジオにおいて、平成28年島根県技術士会個人研究発表会が開催されました。会員35名、一般参加者5名の合計40名が参加しました。
当日の講演内容は以下のとおりです。
(1)土壌硬度の観点から「屋外運動場芝生化事業」を考える 大嶋辰也
(2)H形錘状のコンクリート電柱 松浦寛司
(3)熊本地震ボランティアに参加して 水津功
(4)出雲平野東部の地盤状況と地震災害 原裕二
(5)原発業界では反対派・推進派とも「トリウム熔融塩炉はタブー?」~タブー攻略案~ 井上祥一郎
(6)古代出雲の測量を推理する 吉田薫
その内容は、三者が植物、地質、構造物といった各自の専門分野の知識から生まれた興味を延長したもの、他の三者が専門分野とは離れた興味を追求したものでした。六者六様ですので、飽きのこない発表になりました。
そのなかでも吉田薫氏の発表は、荒神谷遺跡と加茂岩倉遺跡を例にとり、古代出雲における銅鐸や銅剣などのお宝が埋蔵された場所を、周辺の山や神社の位置との関係から推定する方法を紹介したもので、興味深いものでした。その内容はいかにも趣味的ですが、この発表は土木学会論文集に掲載されており、決して荒唐無稽なものではありません。
同氏は発表の最後に、県内でお宝が眠る可能性のある場所の具体例をここだけの話として披露し、会場を沸かせました。
この会の案内は会員内にとどめていましたが、当日はクチコミでこの会を知った一般参加者が5名ありました。発表内容に関心をもつ一般者がいることですし、聴講者が多いほど発表にも熱が入りますので、この会の開催は事前に広報するのがよいように感じています。