シンポジウム : 山陰・島根ジオサイト 地質百選ジンポジウムほか

地質の日(5月10日)特別企画
山陰・島根ジオサイト 地質百選ジンポジウムと
隠岐産黒耀石による石器づくり体験教室

島根県には長い海岸線とともに山地、湖沼,川など風光明媚な景観がたくさん見られます.これらを取り巻く地質も多様で、日本列島の骨格をつくる非常に古い岩石から、数千年前の火山の噴出物まで,また,学術的にも貴重なものが数多く存在します。これらの一部は天然記念物などに指定されるなど、一般にも知られていますが、一方では専門家以外には知られず、埋もれたままの場所も数多くあるといえます。

昨年,(社)全国地質調査業協会連合会などが中心になり「日本列島ジオサイト 地質百選」が刊行され、全国規模のジオサイトが83ヶ所が選ばれました.この中に島根県内からは2ヶ所が選定されましたが、県内にはほかにも貴重で重要なジオサイトが数多く存在します。
そこで、このような貴重なジオサイトを保全するとともに、たくさんの人々に地球や地質の知識と面白さを知ってもらい、また,地域の観光資源化・活性化を促し、ひいては自然環境保護、自然災害予防などにも役立てたいと考え、島根県版ジオサイト 地質百選を選定することといたしました。地質百選の選定は,島根大学総合理工学部地球資源環境学科と中国地質調査業協会島根県支部が中心となり島根地質百選選定委員会を組織し,この委員会が中心となって行っています.

なお、特に貴重で、地域的にまとまっているジオサイトについて「ジオパーク」に指定する活動も始まっており(山陰・島根ジオパーク構想)、島根地質百選の中から発展的にジオパークの指定地域となるところがあると思います。この地質百選の選定は、山陰・島根ジオパーク構想を支援する事業として位置づけています。

島根地質百選選定委員会は5月10日に制定された,はじめての「地質の日」企画として,「山陰・島根ジオサイト 地質百選ジンポジウム」と「隠岐産黒耀石による石器づくり体験教室」を島根大学を会場として行うことと致しました.シンポジウムでは山陰島根ジオサイト 地質百選のうち,選定委員会が選んだ50のジオサイトを発表する予定です.また,シンポジウムとあわせて,隠岐産黒耀石の原石を使用した石器づくりの体験教室も行います.5月10日の「地質の日」の午後には,どうかご家族そろって島根大学にお越し下さい.

● 問い合わせ: 赤坂正秀(島根大学総合理工学部)
TEL/FAX 0852-32-6455

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