平成26年6月度 オモシロ技術塾 出席者13名
会場参加:井上真、富田茂喜、井上数夫、大坂伊作、大嶋辰也、小村徹、稲田誠、嘉藤剛、片岡大輔、玉木健、田山良一(修習)、三谷康博(修習)、郷原(修習)
■日時:6月25日(水)19:00~20:30
■会場:島根県技術士会事務所(松江市黒田町432番地1の北側別館2階)
※事務所にはトイレがありませんのでご注意ください。
■話題提供者 石倉 敏幸(外部講師)
■テーマ:「3Dレーザスキャナの概要と土木分野での活用事例」
■話題提供者からのコメント:
3D レーザスキャナは、調査対象の表面形状を遠隔から非接触で効率的に取得できることから各分野で急速に活用されつつあります。それは土木分野においても例外ではありません。
島根県内での普及はまだまだですが、3D レーザスキャナの長所を理解すれば様々な場面で活用できる技術です。
今回は3Dレーザスキャナの概要と土木分野での活用事例をご紹介したいと思います。
さらには「こういった場面で使ってみたらおもしろそうだ」など、皆さんと一緒にその応用可能性を考えたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
■講演内容の概要
レーザースキャナーとは、機器(スキャナー)から照射されたレーザーにより、対象物の空間位置情報を取得するものです。適用範囲は、機器を中心として360°で距離が120~800mくらいのようです。
注意点
・不可視部、水中は観測できない。
・観測距離が長くなるほど、点密度が大きくなる。
・データ量が膨大となるので高スペックのPCが必要。
土木分野以外での利用
・建築物の外郭や正面の3D検査
・工場プラントの配管における干渉の確認
・遺跡調査
・車両の形状測定
・犯罪調査や事故現場の解析
土木分野での活用事例
・橋梁台帳の作製支援
・災害現場での法面の形状計測
・横断ボックスでのひび割れ調査支援
質疑応答
・点群データの部分的な編集は可能。そのため、質問のような植樹を消すことも可能。
・処理ソフトは各社専用のソフトを扱っており、全てのメーカーの測定器で計測した3Dデータを編集できるソフトは現時点では無い。
・色の補正は、1点毎の色情報を変えれば出来ないことはないが、基本的に実施しない。
現場測定の流れ
・ターゲット(丸い玉)を1スキャンにつき3~4個網羅できるように設置
・ターゲットの位置をT.Sで測定し、座標を持たせる。
・測定器をスキャニングしやすい位置に据える(ターゲットが座標を持っているため、測定器は任意の位置でよい)
・スキャニングを対象物全体を網羅するよう実施